黒龍Ⅲ
…---
気付くと、
獣牙は俺たちしか残っていなくて。
さっきまで
俺たち5人だった空間に
白龍の下っ端たちがぞくぞくと
集まってくる。
すると、
「…どうするの、麗」
ひとりの男が
麗にそう問いかける。
「…伊織に任せるよ」
麗のその言葉に
白龍が一斉に俺と遥に
殴りかかってくる。
「…気を付けろよ」
小さく、遥かにそう言うと
「駿もね」
いつもと変わらない
笑顔の遥。
その笑顔にほっとした俺は
白龍の下っ端たちを
倒していった。