黒龍Ⅲ
「…なら、
麗に会わせて欲しい」
頭を下げる二人に、
悠さんはそう言った。
「もちろん麗が素直に
俺たちに会ってくれるなんて思ってない。
…だから、
俺たちが白龍に入れるように
協力して欲しいんだ」
「白龍に入るって、
それってつまり
黒龍が白龍になるってこと?」
遥の質問に
「(仮)だけどね。
変装して白龍に入れば、
麗の本当の気持ちを知れると思うんだ」
悠さんは答えると
「協力してくれる?
白龍さん」
二人に答えを求める。