恋愛スキルライセンス
このメール、しおりを囮に使ってるつもりなのか?
しかし慎二にも祝福って…。
花蓮は偶然俺のケータイを覗いていた。
「花蓮、おまえは来るな、俺一人でいく。」
花蓮は首を横に振る。
「せっかくここまで来たんだ。あいつのことだからまたお前にひどいことする。」
それでも花蓮は首を横に振る。
「今度ばかりは守ってやれないかもしれないんだぞ?」
花蓮は少し俯く。
すると、前にいた美緒がこちらをむく。
「あたしもいるからさ、二人できなよ?でないと、あそこにいる大親友消しちゃうから(笑)」
美緒は慎二の方を指さした。
最後の最後に悪あがきかよ…。
紀之、悪魔のようなお前を、俺はどうにかできるんだろうか…。