恋愛スキルライセンス
「やれやれ、とんでもないことになっちまったな。」
体育館に着いて後ろから来たのは慎二だった。
まだカバンを持ってるってことはコイツ遅刻してそのまま体育館に来ているな。
相変わらず不真面目なやつだ。
「何かあったのか?今朝のニュースが関係してるのか?」
俺がそう訪ねると慎二は頷いてこたえた。
「多分そうだろうな、ほら、あのステージに立っている端っこのやつ、あいつ政府の人間だぜ?」
慎二が指さした体育館のステージには確かにそれらしい人物がいた。
けれどなんで政府が?
なんかヤバいことでもあったのだろうか。
そんなことを言っているうちにその政府の方々からのお話が始まった。