恋愛スキルライセンス

美緒も気づいたらしく、悲鳴をあげた。



「あんた死にたいの!?なんてことすんのよ!」



「いやいや、別にしなねえだろ…。」



「バリバリってなったら大変でしょうが!!」



あー、びっくりした…。ていうかホントにびっくりしたのがこんなヤツでさえ俺と15ポイントの差ないことにびっくりした。


「で、なに?」



「あ、いや、」




質問を忘れてしまった。




「お前ってそんな風だけど学力いいの?」



そんな質問をしてみた。



「あんた新学期早々喧嘩うってるわけ?ほぼ最下位にちかいの知ってるでしょうが。」




そういうと美緒はぷいっと前を向いてしまった。




なんだ…、学力じゃないんだこのポイント…。




やがてホームルームも終わり新しい下校時間が始まる。



慎二も今日は彼女の清子に用事があるらしく一人で帰ることになった。
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