恋愛スキルライセンス

世界は予想以上にあの下らない法律のせいで変わっていた。



駅のホームは男性専用列、女性専用列。
また、女性専用車両はもちろん男性専用車両までできている。



コンビニやスーパーも同様だった。



男性専用には男性の店員、女性専用には女性の店員がレジ打ちをしている。




校内のサプライズでもなんでもなく、この馬鹿げた法律はやはり国家レベルで行われているのが身にしみた。



「ただいま…。」




「おかえりなさい圭一、今日は大変だったでしょう?」



どうやら母さんももう知っているそうだった。

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