恋愛スキルライセンス
「ま、まあ緊張すんなって。俺こんな暗いキャラだけど、ちゃんと仕事はするからさ。はは。」
俺はなんとか彼女の緊張をほぐすためにそんなことを言った。
思えばこの学校きてからあまり笑ってないししゃべってないもんな。
「い、いえ!そんなんじゃないんです!私、いつもこうなんです。」
うん?いつも、こう?
「まあいいや、さっそく仕事はじめるか。」
「はいっ!」
仕事内容は簡単だった。
今日のホームルームでのプリントを分けるだけ、それを手分けしてやるようなもんだった。
「去年もこんなことしてたのか?」
「はい、去年は慎二君と学級委員でした。」
ああ、あの馬鹿と。