恋愛スキルライセンス
正直それには驚かなかった。
むしろチャンスとさえ思えた。
なぜならソイツと別れてくれたらまだ俺にチャンスがあるからだ。
しかしそんなチャンスは皆無に等しかった。
彼女はそれでも彼が好きらしく、なんとか変えてゆきたいと希望していた。
そんな彼、どこがいいのか、なぜ君のようないい子があんなやつを好きになるのか、俺は不思議でしかたなかった。
それでも俺はなんとか対策を真剣に考えて、なんとか彼女の希望を守ってあげたい一心で相談に乗っていたのである。
結果、そんな努力も報われず、彼女は上手く彼を説得できなかった。