恋愛スキルライセンス
結局母親には慎二の家で泊まることに設定した。
さすがに一つの布団で寝るわけにはいかないから俺は毛布をかりてくるまることにする。
もう春だし、寒くもないからそれでよかった。
風呂上がりの花蓮は今日二回目だったが、こいつよく見ると普通にきれいな顔だし、スタイルよすぎる気がする。
俺は自分の理性がどこまで持つか不安だった。
俺達は消灯もせず、黙ったまま天井を見上げていた。
そして、
「なあ花蓮、特別に俺の昔話をしてやるよ。」
俺はこの高校に入って初めて中学時代の話をしてみた。
こいつに比べたらなんちゃない楽な過去ってのが分かるけど、それでも少しでも理解し合いたいために話したのかもしれない。
「別にそのときから圭一は変わってないんじゃない?」
え…?
「きみはとても優しいよ、優しすぎるくらい。」