恋愛スキルライセンス

目の前の美緒が振り向いて話しかけてくる。



「あんた、どうやったの?」





「どうやったもなにも、普通にしてた。」





次に美緒は花蓮の方をみた。





「あんたさあ、何食わぬ顔して入ってこないで挨拶くらいしてったらどうなの??」




花蓮はキョトンとしながら言う。




「はじめまして、花蓮です。」





なにやってんだよ…。





「もういいだろ美緒、事情は知ってるくせに。」




そう言うと美緒はぷいっと前を向いてしまった。




「あーっ!」





次にやってきたのはしおりだった。





「か、花蓮さんですね??はじめまして、圭一君と学級員してますしおりです!」





「よろしく…。」




相変わらず無表情で無愛想ながらも挨拶する花蓮。



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