恋愛スキルライセンス
「あ、そうだ圭一くん、昨日お弁当忘れて帰ったでしょ??私今日作ってきたんです!良ければ今日もお昼一緒に食べませんか!?」
えっ…。
しおりがそんなことまで…?
ていうか、弁当作ってもらえてたんだが…。
「圭一、それもらいなよ。私圭一の分しか作ってなかったからさ。」
「は!?」
美緒が振り返って驚いた表情をしている。
しおりも同じような顔をしていた。
「いや、一応言うけど、深い理由なんてないぞお前ら。」
しおりはパニクっている。
「いやいや、今まで不登校の子が突然見ず知らずの圭一にお弁当作るなんて!深い理由しかないでしょうが!」
美緒がさらに突っ込んでくる。
んなこと言われてもなあ…。
事のいきさつを話すわけにもいかないし…。
「圭一昨日お弁当忘れたって言ってたからつくっただけ。」
と、静かに花蓮が言った。