恋愛スキルライセンス
そんな相談を受けるうち、だんだん彼女は俺に相談しなくなってきていた。
彼女は恋に盲目だったが、バカではなかった。
俺が相談についてめんどくさがってるのに気づいたのだろう。
俺は少し楽になった。正直相談にのるのにも飽きてしまっていたし、ろくな相談相手にもなれなかったからだ。
時々は心配していた。
彼女は毎日笑顔だったからだ。
その笑顔は相談のときには決して見せない笑顔だった。
さらに俺は時々彼氏の方も様子をみていた。
けれどいつ見てもヤンキーといった感じで教師を困らせる問題児という感じだった。