恋愛スキルライセンス
時間になりホームルームが始まるころ、磯山も教室に入ってきた。
すぐさま俺のところへくる磯山。
「圭一、お前どうどうと午後の授業サボるとはいい度胸してるな。まあ、お隣の花蓮に免じて今回はよくやったということにしといてやる。」
ふん、なにがよくやっただ…。
なにもかもアホな教師どもがコイツをほっといたせいじゃないか。
「すみませんでした。以後気をつけます。」
俺がそう謝ると、磯山は振り返りいつものように朝礼のホームルームをはじめる。
「ごめんね圭一。」
そう言ったのは花蓮だった。
「気にすんな、俺が勝手にやったことだよ。」
それに、まだ油断できない。
花蓮を脅かすやつはこの学校のどこかにいるからな。