恋愛スキルライセンス
おいーーー!!!
お前!さっきの気の利いたフォローはなんだったんだよ!!!
「え…?どっちって?」
しおりはキョトンとしながら俺の方をみる。
「あ、ああ、昨日実は花蓮の部屋に訪問したとき偶然コイツの作った料理をいただいたのさ。」
と、いったのに、花蓮はもぐもぐしながらさらに言う。
「今朝だよ圭一。」
………。
「け、今朝って…。」
しおりはだんだん小刻みに震えてきてる。
「あ、ああ、そうだったっけ?昨日の残り物を登校中に。」
「泊まったから、私の部屋だった。」
がちゃんとしおりは箸を落とした。
そして。
「ええーーー!そんな!!そんなのダメです!!圭一くん!!!」
しおりは突然立ち上がりそう叫んだ。
その声に周りの奴らも反応している。
最悪な状況だった。
「ちっ!!しおり!!ちょっとこっちきてくれ!」
「えっ!あっ!そんな、私まで!?」
意味の分からん解釈をするしおりの腕をつかんで俺は人通りの少ない廊下を選んで話をすることにした。
「もぐもぐ…、私の方がうまい…。」