恋愛スキルライセンス
挙動不審になるしおりに、昨日今日あったことを全て話した。
しおりは何回か疑って質問してきたけど、ようやく落ち着きを取り戻してくれた。
「そんなことが、あったんですか…。」
「ああ、だからまだ花蓮には俺がついとかねえとダメなんだ。」
しおりは心配そうな顔をしている。
「学級委員も、続けてくれますか?」
そうきいてきた。
「もちろん!やると言ったからにはやるよ!でもお前も気をつけろよ?そんな男がこの校内にいるらしいんだ。」
そう、花蓮をひどい目に合わせ、彼女の魂を奪った男の事だ。
「圭一君…、そのとき、私の事も守ってくれますか?」
ああ、こいつは男性恐怖症だったな。
「おう、もちろん!さあ、食事に戻ろうぜ?」
事情が話せた俺は再びしおりと教室に戻った。