A&Z
第1章 前
「キーンコーンカーンコーン…」
「ヤバい…また遅刻した…」
去年と同じようにまた遅刻した晃太はまた足音をたてずに静かに廊下を歩いた。そう言えば今日はクラス発表の日。周りの友達はワクワクしていた。だが、晃太はそのような行事には見向きもくれず好きな教科の英語の勉強をしていた。
クラス発表が終わった。晃太は1組になった。去年と一緒だ。
今日の一時間目は晃太の好きな英語だ。晃太は少し喜んだ。
すると隣になった女子生徒がこう言う。
「ごめんなさい!!」晃太は急に言われたので
「えっ!!…何が!?」と答えてしまった。
「ごめんなさい!!…教科書を見せてください!!」
僕は始めて言われた。始めてだったので若干焦ってしまった。
「ダメですか?」と言われてしまった。
「いえいえ。どうぞ!!」
「あのーすいません…」と彼女が言う。続けてこう言う。「あのーすいません…名前を教えて貰えませんか?」
と言われたので僕は名前を教えた。
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