天才極甘党系男子



「酸素マスク、苦しい?」


それに対してまた頷く。


すると優しく酸素マスクをとってくれた。


「よかったな、近くで」


「…近く……」


「僕が手術したんだから感謝してね」


「…ありがと」


そう言うと見たことのないような優しい笑顔でわたしの頭を撫でた。


「無駄な体力使わせたお返しはでっかいからな」


「……最低…」


医者でも最低人間だ。



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