天才極甘党系男子



あの日から数日たって。


わたしたちはなにか変わったかと聞かれたら特に何も変わらなかった。


「今日、咲和と女子会だから外で食べてくるけど颯佑どうする?」


「僕も同僚のやつと飲んでくる」


「ん、わかった」


「じゃあ」


「いってらっしゃい」


いってらっしゃいのハグもチューもないけど別に平気なの。


今は、まだ、友達としてで。


病院に行く颯佑を見送ってわたしは女子会の準備をする。


今日は待ちに待った女子会。


楽しみでニヤニヤが昨日から止まらなかったんだ。


「着替えなきゃ」


ある程度家事をしてから出かける準備をはじめる。


好たちと遊んだ以来。


ワクワクがわたしをいっぱいにする。


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