天才極甘党系男子



「またあとで来るから。それまで寝ときな」


そう言うと病室から出ていった。


わたしは力を抜く。


知らぬ間に力を入れていたみたい。


そしてゆっくりと目を閉じる。


わたしを助けてくれたあの人。


最低で最低だけど。


「……いい人かも…」


なんとなくそう思った。



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