天才極甘党系男子
気分が悪くなって目が覚めるとそこには看護師さんと話しているあの人が見えた。
「起きましたか?」
わたしに気づいた看護師さんは笑顔で見る。
「あたしは木元 咲和(きもと さわ)です。当分、担当になるのでよろしくお願いします」
「よろ…っ」
気持ち悪さが勝ってわたしは戻す。
最悪だ…。
2人は落ち着いてそれを処理してくれる。
ああ、迷惑かけてばっかりだ。
「ごめんなさい…」
「いいんですよ!」
木元さんは笑顔で背中をさすってくれる。
そんな光景を見ながらなにかをしているあの人。
「薬が悪かったか…少しは落ち着いた?」
「…はい」
「それならよかった。
検査しないとね、ちゃんと。別のことがもしもあったとき怖いからな」
「あの」
「ん?」
こんなわたしのために時間をさいてていいのだろうか。