天才極甘党系男子



「なんでそんなに離れたいの?」


「……好きどうしじゃないから」


「え?」


「好きになろうと思って好きになって結婚するのなんて嫌なんだよ、僕は」


「もうさ、あんたってやつは…」


「そんなつべこべ言ってねぇで行ってこいよ。
俺は話し合うきっかけを作るために悪役になったんだからさ」


そう言って無理やり颯佑を玄関から出した。


わたしだけ家に取り残して2人は外へ。


「やれやれ…」


どうなるんだか。


澄乃が今まで頑張ってきていることは十分わかってる。


それを、颯佑は違うスミノとして見てるからいけないんだ。


ねぇ、スミノ。


あんたは今、どう思ってんの。



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