天才極甘党系男子
苦しそうな顔?
全然わからないや。
「自分と向き合え」
逃げんな。
そう言われて、なにもできないわたし。
もしも本当に特別な感情があるのだとするなら今後どうしていいのかわからない。
わたしたちのあのゆるいなんとも言えない結婚生活を続けて行ける気がしない。
気づいたら、
もう終わってしまうと思うんだ。
だから見て見ぬ振りを続ける。
もしもココにあったとしても。
「なにが怖いんだよ」
「……失ってしまうのが怖いんです」