天才極甘党系男子



仕事が終わって家に帰る。


ドアを開けるが玄関には見慣れた靴なんてない。


「まだか」


まだ来ないのか。


あの男の家に泊まってるんだろうか。


僕がいて?


いや、そんなこと僕が言えるわけじゃないんだけど。


「…っ」


こういう状況に置かれるとあの日を思い出す。


あれから僕はなにも変わってない。


成長できていない。


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