天才極甘党系男子
高校2年生になって、徐々に周りが集まらなくなってきた。
隣には常に同じ学校の心平と仲良くなった寿美乃がいる。
「寿美乃」
「ん?」
「なんでこんなに俺たちに関わってくれんの?」
さすがに心平も自分から誘ったものの心配になったらしい。
「あんたらが誘ったんじゃん」
「まぁそうだけどさ」
「家に帰りたくないんだよね、あんま」
「わけあり?」
「まぁね」
そう言って僕を見ると寂しそうに笑った。
そんな風に見ないで欲しい。
僕は目を反らした。