天才極甘党系男子



『ねえ、颯佑』


「ん?」


『心平に会いに行かない?』


それはいきなりだった。


僕も会いたいと思っていたけどなんとなく、会いにくかった。


寿美乃はたまに会いに行っていたみたいだけど。


「…大学が決まったら」


『その前に会いに行ってスッキリさせた方がいいんじゃない?』


それはご最もだった。


心平が気になって仕方ないんだ。


「ん、じゃあ明日行く」


そう言って電話を切った。


心平は今どんな状態なんだろうか。


まだ退院できていない状態。


相当…やばいかも。


それを受け止めることもすべて、僕には必要なことなんだ。



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