天才極甘党系男子



それからはまた今まで通りの日々。


勉強して、夜になったら電話して。


そんな毎日の繰り返し。


そして今日。


僕は寿美乃の家に向かって走っていた。


封筒を片手に。


息がまだ上がっているまま、インターホンを押すと寿美乃がだるそうに出た。


「寿美乃!寿美乃!」


「な、なに」


「合格したんだ!大学に!」


そういうとインターホンがキレる音がしてそれからすぐに泣きそうになった寿美乃が出てきた。


「颯佑おめでとう!」


「ありがと、ありがとう」


寿美乃は駆け寄ってきてそのまま僕に抱きついた。



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