天才極甘党系男子



目の前にいる人は、
何度も何度も砂糖をコーヒーの中に入れる。


「血糖値とか…平気なんですか?」


「うん、それ相応に頭使ってるしちゃんと食生活気をつけてるから」


まぁ、それもそうだ。


その人はドクターだもの。


自己管理ができないようじゃ医者なんて務まらない。


「ごめん、こんなところで」


「いえ…」


わたしたちは初めて会う仲。


その場所は、


「王城寺先生!」


「ん?急患?」


「また702の患者さんが」


「おっけい」


ナースステーションの前にあるソファ。



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