天才極甘党系男子



「あれ?」


もう、颯佑と咲和はいなかった。


「仕事あるから戻るって」


濱さんがわたしにそう囁く。


「そっか」


「なんかいろいろ良かったな」


「…はい」


「あんたがいなくなるの寂しいって言ってたよ」


「店長が?」


「うん」


「…わたしも…たまにきますね?」


「社割してやるよ」


「ありがとうございます」


ニッと笑って2人で新しく来たお客様に挨拶した。



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