天才極甘党系男子



【颯佑side】


好きになってから。


そんなことを言われるなんて驚いた。


正直、今やっと寿美乃から手を放して。


すぐに澄乃なんておかしいと思う。


「…おやすみ」


手の動いていない澄乃を横目に僕は自室に歩いていく。


「おやすみ…」


そう返す澄乃は今まで見たことのないくらい暗さだった。


部屋に入って少しすると走って来て玄関をあけ出ていく音がした。



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