天才極甘党系男子
出て、電話をかけると家の中から着信音がする。
「まじかよ…」
僕は慌てて家を出た。
どこに行くか、なんてそんなのわからない。
ただ、近所を走り回った。
体力なんてなかった。
でも
「澄乃…っ」
僕をこんなにも
「…えっ」
振り回すこいつのためなら
「よかった…いた……」
頑張れるって思った。
「なんで…」
「帰ろ、家に」
「颯佑……っ」
「僕は違うんだよ…
その…っ…今は無理なだけでこれからは全然ありえるし、つい最近乗り越えたばっかりだからって意味で」
「ふふっ」
「…へ?」