天才極甘党系男子
【澄乃side】
「行ってきます!」
「よろしくね〜」
わたしは最後のバイト。
だから最後の買い出しに行くことにした。
走っていつもの食品販売店に行く。
「えっと…」
わたしはメモを見ながら野菜や製菓材料を買う。
「まま〜」
タッタッとお母さんのところに走っていく小さな子。
わたしも、お母さんになる日が来るのかな。
そう思いながらその子を見ているとボンッと地響きがした。
それと同時にサイレンが鳴る。
「えっ…?」
それは一瞬だった。
煙と共に、熱いものが周りを包んだ。