天才極甘党系男子



【颯佑side】


僕は、これから起きることが飲み込めないまま会議に参加した。


ものの2分ほどだったと思う。


ただその中で決まったのは重傷軽傷などの様態に合わせた場所配置。


誰が向こうに行くか。


僕はそういう場に慣れていないから病院組。


「器具はここだから。あんたが慌てたら元も子もないかんね」


そう言うのは同僚のやつ。


名前は白須(しらす)って言ってた。


「気をつけるよ」


「よし。ビル、5階分くるからね〜」


ゴム手袋をして準備し始める。


僕も白衣を脱いで準備を始めた。


これから起こることを全く知らずに。



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