天才極甘党系男子



朝起きると、そこには白須先生がいた。


「おはようございます…」


「おはようございます」


昨日見た、笑顔でわたしを見る。


カーテンをあけて、わたしの隣に座った。


「迎えに来ました。検査が終わったら行きましょう」


「はい」


「…検査来るまでストレッチしときますか」


そう言って、わたしを起こす。


「あ!ごはんもまだ!……お迎え早かったですね」


ははっと笑って、立ち上がった。


「看護師になってきます」


そう言って出ていこうとすると、小森さんがご飯を持って入ってきた。


自然と力が入ってしまう。


「…おはようございます」


颯佑の時とは違う声色。


「おはようございます…」


白須先生はただ黙って小さく頭を下げた。


「男を連れ込んで何してるんですか?はい、ご飯です」


そう言ってわたしの前においた。


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