天才極甘党系男子



「あははっ、真っ赤になってる、かわいい」


そう咲和が言うと、誰かが部屋に入ってきた。


「颯佑は、きっとうまいよ」


そう心平さんがいう。


わたしはそれで余計に熱くなる。


「なぁ?颯佑」


そう聞いた先には颯佑が、いた。


「なにが?」


「颯佑、うまいよな?な?」


「あ、あぁ…うん」


よくわからないという感じで頷いた。


「ぶふっ」


そう心平さんが吹き出す。


「ってか、なんでここにいるの」


「お見舞いよ、あとこどもできたこと、言いに来たの」


「あー、そっか。まだだったもんね」


そう言うと、わたしのベッドに座る。


「で、なんでこんな真っ赤になってるの?」


「いや、あの…っ」


なんとも言えず、咲和を見るとおもしろそうに笑いをこらえている。


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