天才極甘党系男子



「はい」


「よし!じゃ、仕事に戻ろうかな」


「白須先生」


「ん?」


「ありがとうございます」


「あー、はいはい」


手をひらひらさせて部屋を出ていった。


なんだか、みんなに応援されてる。


ひとりじゃない。


ふたりでもない。


みんながいるんだ。


わたしって、幸せ者なんだな。


「……ふふ」


ニヤニヤを抑えきれないまま、わたしは布団を頭までかぶった。



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