天才極甘党系男子



4人で前の方に行き、椅子に座ると司会が入る。


そして、一番後ろの大きな扉がゆっくり開いた。


「え、澄乃…?」


なんでかわからないけど、強い光とともに見えた店長に涙が止まらない。


ゆっくりと、お父さんと思われる人と入ってくる店長。


わたしたちの隣には濱さん。


優しい顔で店長を迎えている。


わたしたちの横に店長が来ると、わたしたちをちらっと見て濱さんの差し出された手を握り、2人で並ぶ。


わたしはタオルで目もとを抑える。


神父さんが言葉をつなぎ


2人は誓い合い、


ヴェールを外して


キスをした。


ひとつひとつが綺麗で


いつかわたしも颯佑としたいって思って


いつの間にか、自分と重ね合わせてた。



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