天才極甘党系男子



素敵な結婚式。


それが目に見えてわかった。


幸せでいっぱい。


なにもかも


笑顔に包まれていた。


「本当に素敵だったな〜」


「ん」


帰りの車でわたしは余韻に浸る。


思い返す度に涙が出そうになる。


「足、疲れてない?」


「大丈夫、颯佑がフォローしてくれてたから」


「そっか」


やっぱり、彼は医者だ。


そう思う。


「……澄乃」


「ん?」


「ひとつ、僕のわがまま聞いてくれない?」



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