天才極甘党系男子



ガチャっと音がしてわたしは顔をあげた。


結局、朝になってしまった。


きっと今の音は颯佑が帰ってきた音。


目の前には昨日の夜拒否されたクッキー。


会いたくない、という思いが強く出た。


「…はぁ」


ため息を吐くと同時に自分の部屋から出てきてこっちに来る音がする。


わたしはもうそれに反応する力も、泣いたことでなくなっていた。


そしてわたしに気づいた颯佑は








無視してキッチンに行った。






< 37 / 306 >

この作品をシェア

pagetop