天才極甘党系男子
「最近、生活落ち着いてきた?」
ご飯を食べながらいきなりそんなことを聞いてくる颯佑。
「なんで?」
「いや、特に何も聞かないから…」
「別に普通に過ごせてるよ?ずーーーっと!」
バレないようにバレないように。
颯佑はそっか、と言ってまた食べ始めた。
「颯佑は最近仕事どうなの?」
「…え?」
「なに、なんか変なこと聞いた?」
「ううん。いつも通り忙しいよ、休みはもらえそうにないなって感じかな」
「そっか」
「…いろいろ、決めなくちゃいけないのにね」
そう言ってなぜか悲しそうにどこか別のものを見ているかのように笑った。
わたしはただ頷くしかなかった。