天才極甘党系男子
あれから何日か経ち、颯佑が帰ってきた。
別にすごく待ちに待ってたわけではないんだけど。
わたし以外の人がいるのがなんだか嬉しい。
「ただいま」
「おかえりなさい!」
笑顔で出迎えると少し驚いた顔をしてわたしを見た。
「あ、うん」
「ご飯食べますか?」
「うん、食べる」
「はーいっ!」
キッチンに走っていくわたしを不思議そうに立ったまま見る颯佑。
「颯佑?」
「なんかいいことでもあった?」
「…特にないけど……」
「そっか」