天才極甘党系男子
「あの、そんなわたしでいいんですか?」
怒りを抑えつつわたしは聞いた。
すると、にっこりと笑ってわたしをみた。
「あんただからいいんだよ」
「へ?」
「そんな正反対だから結婚は楽なんだよ。
浮気とかそういう変なことが浮いてくることもないでしょ?」
「あ、あああああなた!」
「病院では静かにしてもらえる?」
この人、ほんとに…。
最低人間!
こんな人と結婚なんてありえない。
「最悪最低人間ね、あなた」
「それはどうも」
「…帰ります」
「次は、いつ来るの?」
「もう来ません!」
わたしはかばんを持つと一礼して病院を出た。