天才極甘党系男子



「あ、うん」


まるでわたしの、気持ちを読み取ったようにそう付け加える。


「明日用事あるなら夜に検査やってそのままご飯でも食べに行くか」


「え!」


まさかのお誘い??


なんだか嬉しくなってニヤニヤしてしまう。


「行かなくていいなら行かなくてもいいけど、どうする?」


「行く!行く行く行く!」


「はは、わかったよ」


そんなこんなで明日は木元さんにあって、しかもデート。


デート。


少し可愛くしていこう。


そう思ったのはきっと少しだけ、わたしの中で何かが成長したからなのかもしれない。



< 70 / 306 >

この作品をシェア

pagetop