天才極甘党系男子
次の日、少しルンルンな気持ちでバイトに行くと更衣室にはもう濱さんがいた。
「おはようございます!」
「あ、おはよう」
「今日もいい天気ですね!」
「どうしたの?」
「へ?」
「今日、気持ち悪いくらいに元気じゃん」
「えっ、聞きますか?聞きますか?」
「いいよ、大丈夫」
そう言って更衣室から出ていった。
今日はそうとうウキウキしているみたいだ。
気を引き締めて仕事をしないといけないと思った。
「よし!」
着替えて更衣室を出ると、今日シフトが入っている人たちに挨拶をしてホールにスタンバイした。
「にやけてんぞ」
隣に立つ濱さんに注意される。
わたしは濱さんを見上げると呆れたように見ていた。