天才極甘党系男子
検査室に入るなり椅子に座ってわたしを寝転がらせる。
「咲和と何話してたの?」
「友だちに…なってた」
「よかったじゃん」
「うん!」
「それじゃあ」
と、パソコンを起動してわたしを見る。
「最近の調子はどうですか?」
スイッチが入ったのかわたしを見る目が患者さんとしてみている。
いつもより優しさが詰まっている。
「最近は特になにもありません」
「目眩とかもないですか?」
「今のところはなにも」