天才極甘党系男子
目的地についたのか車を泊めてエンジンを切る颯佑。
「ねぇ」
「なに?」
「逆に、結婚したい人とかいなかったの」
そう聞かれてわたしはびっくりした。
わたしに対して質問してきてくれたのは何度目だろう。
「いなかったよ」
「……そっか」
「今の間はなに?」
「いたら、すぐに解消したのに、この関係」
その言葉はわたしの心を重くする。
つまり。
わたしとは結婚したくない。
まぁそれはわたしも同じだけど!
「颯佑は、いたの?」
その質問をすると、颯佑は車から出ていった。
あぁ、そっか。