天才極甘党系男子



「咲和と友だちになったんだな」


席に案内されて座り、料理を頼むとそう口を開いた。


わたしは黙って頷く。


「あいつ、結婚することで話せなくなるの悲しんでたからちょうど良かったよ」


「うん、そうやって言ってた」


「結婚式、行く?」


行っていいのかな?


わたしが頷くと招待状をカバンから出した。


「さっき、2人でこいって」


「絶対綺麗なんだろうな〜」


考えるだけでニヤニヤしてしまう。


「おい、ぶす」


「はい?!」


「今の顔、すんごいぶすだった」


冗談なのか本気なのか、


まぁきっと本気なんだろうけど、


全く表情を変えずにいうから結構こっちも傷が深くつく。



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