風俗嬢のちっぽけな夢
「かず 席外してくれないか?」
何かお 察した男わ
車に消えていった
「りあんちゃんってさ...」
「はい?」
「俺に似てる笑」
実わ あたしも思ってた
あ この人も1人なんだ
守りたいなって
「りゅうせいさん」
「ん? どうした?」
りゅうせいさんになら
言ってもいいよね。
引かないよね
「たすけて....ください....」
怖くて 俯いてたら
頭に温かい手が
「その言葉待ってたよ?」
何で この人わ分かるの?
「かず DVしてるんだね?」
「はい...」
「それだけやないよね?」
「......」
この日わ話せなかった
車に戻ると
「何話してたん?」
「ん? 仕事の事」
「お前 りゅうせいさんに惚れた?」
「何ゆって...」
その瞬間 目の前が暗くなった
あ 頭殴られたんだ
何か叫んでるけど聞こえない
体の痛みよりも
心の痛みの方が強かった
こわい
こわい
たすけて
りゅう せい さ ん