黒き時の物語
来訪者
「それで?その敵襲者の情報は?」
カラサントにある大きな城の
城内を急ぎ足で歩きながら
訪ねる老人がいる
この王国を束ねる国王だ
長い白髪頭の髪を後ろに流している
髭も白く鋭い目付きで威厳を
保っている風貌だ
着ている服もいかにも国王が
着そうな格好だ
「敵の数は100程度、言葉は通じず
攻撃を仕掛けて来ていてすでに
南方の街に被害が出ています」
国王の隣を歩きながら報告をする
騎士の鎧を纏った兵が答える
見たところ護衛の者だろう
「ふむ、言葉が通じぬか…
とにかく殲滅にあたれ!
被害を広げてはならんぞ!」
国王は指令を出すと兵達を
敵襲者の現場えと向かわせた
「さて、どうしたものか…
嫌な予感がするの…」
国王は自室に戻りながら
そんな事を口にした