結婚前夜~過去はおいていこう~

清算前

女3人高校生の時からの友人。
付き合ってきた人数、なにもかも知っている。
彼に言えないことも知っている。お互い爆弾をもっていることも。
時々喧嘩もした。言い過ぎて傷つけたこともあった。
泣きながら語りあったこと。最後には笑って仲直り。
女の友情から親友と呼べるようになった。
社会人になって会う数は減ったが、何かの時には電話してた。


「さぁ今夜は飲むで」
「ちょっと待って。明日の主役が台無しになったらどしてくれる?」
「これぐらい飲んでもどうってことないことぐらいわかっているけど。」
「何年あんたと飲んでると思ってる?」
「そやね。じゃ飲んで、うだまくか」
「そうや清算しいや」
「清算?」
「過去に清算。いらんものはここで白状しておいていけ」
「白状・・・」
「は・は・は・」
「って。知ってるやん」
「あんたまだ言ってないことあるやろ」
(あっ。ばれてる・・・)
「さぁ言ってもらおおうか」
ニヤリとと笑う友人。
ひきつり笑いをする私・・・

「どの辺からもどりますか?」
「どの辺って?」
酒の肴に私の過去話が始まった。
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