陽のあたる場所
今日は朝からショウマの姿が見えなかった。
昼間隣のクラスのヤツがショウマを探しにきたが、まだショウマは学校に現れていなかった。
「珍しいな君高が休みなんて」
名前も知らない同級生が言った。
「そうなの?」
「あいつ、健康だけが取り柄だとかいって、今まで1度も休んでねーとか言ってたぜ」
「どうしたんだろな」
「そいや、聞いたよ君高から。ヒナタちゃん~」
ずいぶん馴れ馴れしいヤツだと思った。
イライラが思わず態度に出ていた。
「そ、そんな怖い顔すんなって、なんか君高ずいぶん口説いてるらしいけど、全然落ちねーって言ってたぜ」
この時に初めてなんだか嫌な予感がした。
最近ショウマは、俺より先に家に行っとくと提案することがあった。
俺はなんとなくヒナタとショウマを二人きりにするのは躊躇われて、それなら一緒に帰ると言い張った。
ショウマにメールをしたが、返事はなかった。
たまらず、電話もしてみたが、電源が切られていた。
ただの病欠に違いない、そう思いたかったが、それに相反して不安は大きくなるばかりだった。
今日は学校が終わると真っ直ぐ家に向かった。
玄関の鍵は開いていた。
この時点で、いつもの様子とはまるで違っていた。
ヒナタにはいつも鍵をするように言っていた。
玄関を開けると、そこには黄色いヒナタのサンダルの隣にショウマのスニーカーが並んでいた。
俺は嫌な予感が当たってしまったことを未だ信じたくなかった。
そのままリビングまで進んで行くと、そこにはヒナタの姿ももショウマの姿も見あたらなかった。
ここに居なければ、あとはベッドのある俺の部屋しかない。
開けるのが怖かった。
襖の奥の母さんの姿が思い出された。
そして、顔から火が出るほどの痛みも。
体がガタガタと震えて、立っているのがやっとだった。
ここから逃げ出したい。
誰でもいいから、俺をこの世から今すぐ消し去って欲しかった。
昼間隣のクラスのヤツがショウマを探しにきたが、まだショウマは学校に現れていなかった。
「珍しいな君高が休みなんて」
名前も知らない同級生が言った。
「そうなの?」
「あいつ、健康だけが取り柄だとかいって、今まで1度も休んでねーとか言ってたぜ」
「どうしたんだろな」
「そいや、聞いたよ君高から。ヒナタちゃん~」
ずいぶん馴れ馴れしいヤツだと思った。
イライラが思わず態度に出ていた。
「そ、そんな怖い顔すんなって、なんか君高ずいぶん口説いてるらしいけど、全然落ちねーって言ってたぜ」
この時に初めてなんだか嫌な予感がした。
最近ショウマは、俺より先に家に行っとくと提案することがあった。
俺はなんとなくヒナタとショウマを二人きりにするのは躊躇われて、それなら一緒に帰ると言い張った。
ショウマにメールをしたが、返事はなかった。
たまらず、電話もしてみたが、電源が切られていた。
ただの病欠に違いない、そう思いたかったが、それに相反して不安は大きくなるばかりだった。
今日は学校が終わると真っ直ぐ家に向かった。
玄関の鍵は開いていた。
この時点で、いつもの様子とはまるで違っていた。
ヒナタにはいつも鍵をするように言っていた。
玄関を開けると、そこには黄色いヒナタのサンダルの隣にショウマのスニーカーが並んでいた。
俺は嫌な予感が当たってしまったことを未だ信じたくなかった。
そのままリビングまで進んで行くと、そこにはヒナタの姿ももショウマの姿も見あたらなかった。
ここに居なければ、あとはベッドのある俺の部屋しかない。
開けるのが怖かった。
襖の奥の母さんの姿が思い出された。
そして、顔から火が出るほどの痛みも。
体がガタガタと震えて、立っているのがやっとだった。
ここから逃げ出したい。
誰でもいいから、俺をこの世から今すぐ消し去って欲しかった。